宿敵と書いて「とも」と呼ぶ
ここは中之島公園。
そこに併設する市ノ瀬パーキング。
ここに私にとって少々厄介な連中がいます。
パーキング内にある小さな産地直売所「かわせみの宿」。
連中はいつもここに隠れています。
午前中にはいなくなるのですが、この日は早くに到着してしまいました。
連中と出会う確率が高そうです。
御茶々なボトルを仕入れるため恐る恐る入ります。
心を落ち着けて店内を移動します。
・・・と、何やら私に向けられる熱い視線が・・・
何と言うことでしょう、連中に目を付けられました。
こうなって仕舞っては逃げも隠れもできません。
勇気を振り絞って連中と対峙します。
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・・・そう、彼等と。
彼等の目線から私は目を背けることができません。
私は心の中で必死に叫びます。
逃げちゃだめだ
逃げちゃだめだ
逃げちゃだめだ
・・・と。
私の抵抗が思ったより強いと感じた彼等は次の攻撃に移ります。
私の心の中に直接精神攻撃を仕掛けてきます。
「買って~かって~カッテ~」
「食べて~たべて~タベテ~」
・・・耐えろ、耐えるんだ・・・。
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「これおねがいします。」
「ありがとうございます。200円になります。」
今回もまた敗北していまいました。
こうして私は毎度限りある貴重な予算を彼等の為に奪われていくのです。
私と彼等は何度戦っているのでしょうか。
私は彼等に一度も勝利したことがないのです。
そう・・・彼等は私にとって「宿敵」なのです。
きな粉な味の彼等をぱくつきながら私は自らの心に誓います。
「今度こそ素通りしてやる!」